歌手

藤井 香愛

2006年度卒

藤井 香愛

これまで重ねてきた経験のすべてが
夢の実現へとつながりました。

小学2年生からダンスレッスン、ボイストレーニングを始め、高校時代はファッション誌の読者モデルを経験し、2008年には東京ヤクルトスワローズ公認パフォーマンスアーティスト「DDS」で活躍。2018年7月4日、徳間ジャパンコミュニケーションズより『東京ルージュ』でデビュー。2022年には、「第64回輝く!日本レコード大賞」日本作曲家協会選奨を受賞した。印象的な低音&ハスキーヴォーカルが魅力。

今はどんな活動をしていますか?

歌謡曲好きの両親の影響で、3歳の時から歌手になると決めていました。29歳でデビューして今年で5年目です。今は歌手としてさまざまなメディアに出たり、全国をまわってファンの人たちに歌を届けています。演歌や歌謡曲は今の時代、あまり主流ではないと思われがちですが、実際は多くの若手が毎年デビューしていますし、ファン層もまだまだ厚く根強いジャンルです。なので歌えば歌うほど、深い歌謡曲の世界にどっぷり魅了されています。

東放の学生時代はどう活かされていますか?

最初から歌手志望だったので、東放の学生時代は、ダンスやボイストレーニングを主に選択していました。でも、環境が揃っていたのに演技の授業を選択していなかったことが唯一の心残りです。なぜなら、歌謡曲は歌詞の世界を歌で表現する「情感」が求められるから。歌手であっても人の心に深く訴える演技力や表現力が大切なのです。ただ、私はデビューまでに時間がかかったので、その間にヤクルトスワローズ専属のチアリーダーや、カラオケのガイドボーカルなど様々な体験を積みました。学校生活で得たこと、卒業後に得たこと、すべてが今につながっていると思います。

これからの目標と後輩たちへのメッセージ

私は3歳の時から歌手になると決めていました。最初は小学生でデビューしたいと思っていましたがそれが叶わず、次は中学生で、高校生で、卒業したら、とずっと挑戦し続けてきました。そして遂に夢がかなったのが、29歳の時。2022年の日本レコード大賞で「日本作曲家協会選奨」を受賞し、翌年にはデビュー5周年のコンサートを開催することができました。それも夢を絶対にあきらめなかったから。だから、これから歌手はもちろん何か夢を持つ人も、それを願い続ける勇気を持って欲しいです。心から願って、それに対して努力を続けて、あきらめなければいつかきっと願いは叶うと信じています。